この人
この年で楽しい思いできた
農民連女性部総会に初参加した、
千葉・横芝光町・農業 岩沢 知恵子さん(70)
「あらあら、よく来たね」。明るい笑顔に元気な声。千葉県横芝光町で農業数十年という大ベテラン。自慢は愛情込めてつくった落花生、大豆、野菜などのほかに、なんといっても料理の腕です。
東総農民センターの今井睦子さんに誘われて今年二月、農民連女性部第十七回総会に初参加し、やわらかくて大きなピーナッツの甘煮を披露しました。料理がうまくなる秘けつは味へのこだわりをもつこと。「季節の素材を使った料理を手早くおいしく作ってくれた母の味がなつかしい。畑でとれた野菜で手作りの味のおいしさに幸せを感じる。そのせいか外食にはなじめない」。将来、食品加工を学ぶ孫と加工場を開くのが夢です。
「総会は本当に感動した。いつも畑で働くばかりで、まさかこの年であんなに楽しい思いができるとは思わなかった」。健康を害して気持ちが落ち込んでいましたが、総会で「あたたかい人のつながりができ、すっかり元気になった」と、うれしそうに語ります。
ビア・カンペシーナの農民指導者たちが日本に来ると聞き、スパイス好きのアジアの友人たちのために畑でつくった唐辛子を干して待っています。玄関につるされ、陰干しされた唐辛子は、もう真っ赤になっていました。
(新聞「農民」2006.5.15付)
|