国産米つぶし策に抗し
米を大いに作ろう
ふるさとネットが米対策会議
関連/春名なおあきさんと農業問題を語る
農民連とふるさとネットワークは四月二十五日、都内で米対策全国会議を開き、十九府県から五十八人が参加しました。
開会あいさつに立った佐々木健三会長は、「『農業構造改革』で農家・農地つぶしの攻撃がかけられている中で、おおいに米を作り販路を広げて、地域農業を守り再生していく手立てをつくっていこう」と訴えました。
ふるさとネットワークの堂前貢代表が、「国産米つぶし、中小農家つぶしに抗して生産から撤退せずに大いに米をつくろう」と報告。「『対策』に乗る農家も乗らない農家も米作りを続けることが大事。農民連の運動に参加してもらおう」と呼びかけました。
米屋から消費者まで視野に入れ
また同ネットワーク米対策部事務局長の横山昭三さんは、「十八年産のとりくみ方針」を説明。準産直米の意義を改めて論議し、新婦人産直の取り組み強化をはじめ、卸や米屋さんと協力してその先の実需者や消費者まで視野に入れて取り組むことが大事だと述べ、「米で仲間を大いに増やし、頼れる農民連の強化をはかろう」と、強調しました。
参加者からは、「消費者や米屋さんを田んぼに招く取り組みをはじめ、組織的な米扱いとするためにも、様々な機会をとらえて生産者が顔を合わせることが決定的」(福島)、「長崎や大分で新たな取り組みが進んでいる。仲間を増やし準産直米も増やしたい」(九州ブロック)、「米代金の資金のめどができた。ぜひ目標を達成したい」(新潟)、「助け合いこそ地域を守る。米が安定して売れるよう取り組みたい。今が農民連の出番」(長野)、「卸を通じて実需者と長期契約を結んだ。農家も農民連に期待を寄せている」(秋田)などの教訓とともに、今年産の目標と決意が次々に出されました。
香川 観音寺農民組合
香川県の観音寺農民組合(業天文喜代表世話人)は四月八日、組合事務所に日本共産党の春名なおあき元衆院議員を迎え、農政問題を中心にした「語る会」を開催。二十六人が参加しました。
春名氏は、BSE問題をはじめ、農業「構造改革」、規制緩和政策がいたるところでほころびはじめていることを指摘。「反撃に立ち上がることが急務だ」と訴えました。
参加者からは、香川県における「品目横断的経営安定対策」の激しい矛盾を告発する発言が相次ぎ、農民を生産からしめ出す農政に対する怒りがあらわになりました。
具体的な情勢や今後の展望が語られ、たいへん有意義な集会でした。
(観音寺農民組合 香川和昭)
(新聞「農民」2006.5.15付)
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