「農民」記事データベース20060515-731-02

山深い里に本物の営みが…

旧美山町(京都・南丹市)

関連/WTO 4月末のモダリティー確立断念


 連なる北山杉。見事な茅葺(かやぶき)屋根群…。農民連が一九九二年に全国研究交流集会を開いた京都府旧美山町(南丹市)を訪ねました。

 研究交流集会でお世話になったのが、中学校長を退職されたばかりの中野金平さん。廃校を会場として使用できたのも中野さんのご尽力でした。地区あげて茅葺屋根を保存している「北村」地区で、八十歳の今も生産の第一線に立っています。

 中野さんと再会するためうかがった「芦生なめこ生産組合」は、山間部の芦生(あしゅう)の人々になくてはならない存在。組合が管理を委託されている宿泊交流施設「芦生山の家」で今井崇さんにお会いしました。

 組合施設のそばに「芦生生活協同組合」の小さな店舗があります。昭和三十年代の電気消費組合以来の生協で、職員を一人配置して食料や生活用品を共同購入。スクールバスの運行委託も受けています。集落の十三戸が組合員。山深い芦生には、政府がいう「集落営農」とは別次元の、生活の知恵と力による本物の営みがあります。

(笹渡義夫)


WTO 4月末のモダリティー確立断念

 ビア・カンペシーナ国際フォーラムはWTOをさらに追いつめる運動を交流する絶好の機会、奮って参加を

 ◇5月26日(金)午前10時〜 東京・豊島区民センター文化ホール

 参加申し込み・問い合わせは、Tel03(3590)6759(農民連)へ

(新聞「農民」2006.5.15付)
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2006年5月

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