多古の給食たべながら考えた!地域の食材をもっと学校給食に千葉 東総・北総食健連がつどい
千葉県の東総・北総食健連が主催する「多古の給食を食べて地域の給食を考えよう!」が四月十七日、香取郡多古町で開かれ、生産者をはじめ、産直センター職員、農民連事務局員、地元の議員など十九人が参加しました。多古町の学校給食センターを見学し、給食を実際に試食(写真〈写真はありません〉)。センター長や栄養士さんから話を聞きました。 多古米で知られる多古町には、四つの幼稚園と五つの小学校、一つの中学校があり、これらの給食は多古町学校給食センター一カ所で一日に約千七百食を作ります。栄養士さんは、「なるべく地場のものを使いたいという信念をもって作っています」と話していました。 野菜の調達は地元の農協から約二〇パーセント、地元にない野菜は青果組合から仕入れています。米は百パーセント多古町でとれたもの。試食した給食は、ワカメご飯に赤魚の一夜干、もやしのごまあえ、さつま汁、そして牛乳で、野菜が豊富に使われていて心のこもったとてもおいしい料理でした。 多古町でも給食センターに民間委託が導入され、十一人いる調理員のうち四人、給食の配送業務を行う二人のうち一人が非公務員。今後欠員は民間から補充していくそうですが、子どもの心と体をはぐくむ学校給食の現場に、採算優先の民間委託で大丈夫なのか、大きな不安が残りました。 給食センターを見学後、参加者から「授業の中で生産者の話を聞いたり収穫体験することや、授業で接した地場の農産物を給食に使ってもらうなど、教職員や栄養士との話し合いが必要」「食材はなんでもいいのではなく、食べる子どもの成長に思いをはせた食材選びをしてほしい」などの感想が出されました。 今回の取り組みは、地域の人たちも学校給食を見守っているというアピールにも。次回は、匝瑳市で開く予定です。 (千葉県農民連 小島朋子)
総会、恒例の花見で大いに交流兵庫食健連農業・食糧・健康を守る兵庫県連絡会(兵庫食健連)は四月八日、神戸市内で二〇〇六年度総会を開催しました。高田智会長のあいさつの後、「但馬住民の会」代表の森垣修さんが、「すすむ自然破壊と私たちの暮らし」と題して講演。一昨年十月の台風23号による豊岡地域の大水害は「荒れた山」に原因があるとして、かつて国策として植えた針葉樹林が手入れされず、保水力が落ちたためと指摘。「国の責任で山を本来の姿に戻すべきだ」と強調。庭にまでネットを張らねば防げないイノシシや鹿の獣被害などを報告しました。 総会では、個人加盟の推進など活動方針や役員体制などを決め、桜が満開の須磨寺公園で恒例の花見(写真〈写真はありません〉)。焼肉に舌鼓をうち、農民連会員が作った酒米・山田錦の純米生原酒「社清水」を酌み交わしながら、自己紹介や運動の交流などを行いました。 (兵庫農民連 上野信行)
(新聞「農民」2006.5.1付)
|
[2006年5月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-22249
Copyright(c)1998-2006, 農民運動全国連合会