米の格付け 公正・的確に農民連の信頼高めようふるさとネットが検査員研修会
「公正・的確な格付けで農民連の米の信頼を高めよう」―農民連ふるさとネットワークは四月、東京(六日)と大阪(十二日)で昨年に続き「農産物検査員研修・交流会」を開催。作る農家の顔が見える米を米屋さんや消費者に届けている産地から、のべ約六十人が参加しました。 東京会場では、ふるさとネットの堂前貢代表が「生産者にも、業者にも、おもねることなく、公正・中立な検査の精度を上げよう」とあいさつ。それぞれの会場で、農水省の担当者から「最近の農産物検査をめぐる情勢」について話を聞きました。 米をはじめとする農産物検査業務は、今年度から完全に民営検査に移行。農民連は各地の産直センターなどが二十四の自前の検査機関を立ち上げ、約八十人が検査業務に携わっています。 「研修・交流会」では「検査業務とあわせて販売まで見据え、栽培管理、営農指導まで視野に入れて活動している」(福島)、「独自に研修会を開き、疑問品は複数で検討している」(茨城)、「自信を持って販売するため、全量、毎個検査を実施」(宮城)など、各地のとりくみを交流。「検査手数料が一袋二十五円では足代にもならない」「低米価のもとで検査コストを転化できない」といった率直な意見も出されました。 農水省に対しては「本来、検査員の育成などは国の責任でやるべきではないか」「農政事務所にもっと積極的に研修会などを開くよう指導してほしい」と要望。これに、総合食料局の江渡浩調整官は「前向きに検討していく」と回答。また、「全国的な検査程度の統一は、検査機関任せではなく国が責任を持つべき」との指摘には「みなさんの声を上部機関に伝える」(近畿農政局の中山博課長)との答えでした。 両会場では、着色粒などの割合を判定する穀粒判別器のデモも実施。今年から検査業務を始める宮崎産直センターの渡辺道大さんは「不安で仕方ない」と発言しましたが、「各地の検査員と交流でき、参加してよかった」と。ほくほく産直秋田の渡辺晃さんは「昨年は初めての検査でプレッシャーを感じたが、各地の実践を参考にして今年もがんばりたい」と語っていました。
ありがとうございました食品分析センター募金者氏名3月20日 〜4月18日北海道=十勝均整社・河村文雄 岩手=久保田彰孝 茨城=河野達男、荒井義雄 栃木=尾関栄子 千葉=町田一徳、平野一彦 東京=横山直子、渡辺理枝、岡庭雅子、赤松紀子、為我井雅子、石黒昌孝 新潟=樋口栄一、小杉正司、遠藤定夫、伊藤正雄 山梨=石川昇 静岡=矢入博美、新婦人焼津支部 大阪=大内美弥子、福山米子 兵庫=大眉均 奈良=下村敏之、正岡常雄、喜多陽三、東田凱充、山口弘司 岡山=林秀信 愛媛=稲井久美 沖縄=沖縄県農民連東支部、浅海邦弘(敬称略)
(新聞「農民」2006.5.1付)
|
[2006年5月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-22249
Copyright(c)1998-2006, 農民運動全国連合会