農のこころ丸山美沙夫
春の土呼吸はじめり種宿す 熊谷 加舟 俳誌『白炎』から。眠らせていた田や畑も耕やされて蒔き付けが行われる頃の土から「呼吸はじめり」と感じとったのだろう。この句の「種宿す」という表現はあまり見受けられない作風である。もう土の中で種がふくらんで芽を出そうとしている頃かもしれない。季語を重ねない表現の工夫がされて、農の活気を感じる。
(新聞「農民」2006.4.24付)
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[2006年4月]
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