仲間づくり春の大運動
税金相談会へ参加
会員や読者に
農家を必ず訪ねれば要求・悩み見えてくる
奈 良
農民連は、1月に開いた全国委員会で、会員1000人、新聞「農民」の読者2000人の拡大をめざす「仲間づくり春の大運動」(1〜3月)を提起。全国各地で、税金相談会やものづくり・産直などの要求を通じて、会員と読者拡大が取り組まれました。
“節税できて助かった”
“さすが農民連だ”
奈良県連(北和・中和・南和各センター)は、税金やものづくりなどの相談会を二百五十回以上開き、参加者数はのべ七百五十人以上。配布したチラシは十万枚近くに。そして四十九人の新たな正・賛助会員と、五十一人の新聞「農民」読者を増やしました。
県連北和センター(天理市)の集団申告には三十五人が参加。「今年はぼろぼろですわ」の言葉どおり、農産物価格の暴落で農業収入が大きく減少。そのうえ、免税額が引き下げられた消費税が重くのしかかり、老年者控除の廃止など、大増税の影響がモロに申告書にあらわれました。税金相談会には、組合員の紹介や新聞折り込みチラシなどで、組合員でない農家が例年になく多く参加。北和センターでは、新たに二十九人の会員を増やしました。
新会員の新垣内(しんがいと)勇雄さん(79)は、チラシを見て初めて農民連の税金相談会に参加。税金の申告でも、「行政の言うとおりやったら所得税がかかったけど、この税金ノートを使ったら節税できて助かりました」と喜んでいました。
事務局長の森口いち代さん(写真〈写真はありません〉)は、「すべての基本は、農家の生産と生活の現場にあると思います。初めて相談会に参加した農家を必ず訪ね、話し合うことで、なぜ相談会に参加しようと思ったのか、税金だけでなく要求や悩みも見えてきます」と話します。「空白の地域や集落で新しい仲間が増え、班づくりの基礎ができた」と、森口さん。直売所づくりや新たな販路の開拓など、農家の暮らしを守る運動をさらに広げようと意欲を燃やしています。
(新聞「農民」2006.4.24付)
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