田 植 え
“おいしかった”の声がうれしい宮 崎宮崎では「早期水稲」の田植えが終盤をむかえています。四月一日には、組合員の日高信義さんが田植えをしました。雑草を出さないように、二度三度と代かきを行い、微生物がすみやすい土づくりにこだわって、化学肥料を使用しない「アイガモ農法」で作っています。このお米は、米産直の「アイガモ米」として出しています。 「きのうは、フナが二匹泳いでいた」と、日高さん。池から水を引くので池の魚が田んぼにやってくるのです。手伝いに来ていた三人兄弟の子どもが、「入っていいよ」の声に、待ってましたとばかりに田んぼのなかへ。田植えの後は、ジャンボタニシを手で拾って回ります。 五月初めには、「アイガモのヒナ」が田んぼに放され、虫を食べ、草を食べ、泥をかき混ぜ、フンを肥料に変えるという働きをし、稲の成長に貢献します。このヒナをカラスから守るのが大変です。 「“おいしかったよ”と言う声を聞くと、うれしく元気が出てくる。安全なものを求める人がいる限り作り続けたい」と、日高さんは話していました。 (農民連宮崎産直センター 吉田久美子)
米作りの情熱は老いてもなお…鹿児島「八十歳を過ぎた組合員が『今年も頼んでな』と田植えを終えて語りかけてきた。老いても米作りの情熱は失われていない」。南さつま農民組合の下屋一美会長の言葉です。八十代を先頭に七十代の五人の農家が、早期米(コシヒカリ)を新婦人産直や準産直米として関西に出荷してきました。南さつま市大浦町では、三月下旬から四月上旬にかけて田植えの真っ盛り。山麓からのわき水が田を満々とたたえます。 下屋さんは、「昨年を上回る準産直米を出荷することが、小泉『米改革』へのわれわれの回答だ。そのためには、四〜五反程度の小規模の米作農家を組織しないといけない」と意欲を燃やします。「準産直米は三年目を迎える。昨年は作況がよくなく値段が安くて苦労した。今年の作況は予測できないが、準産直米の成功のためにも、米の地産地消=県内での米産直を飛躍させないといけない。生産者の顔がみえる産直米のよさを大いにPRしたい」と今年の構えを語ってくれました。 (県連ニュースより)
(新聞「農民」2006.4.17付)
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[2006年4月]
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