農のこころ丸山美沙夫
一枚の空を震わせ春田打つ 山本 白雲 俳誌『丘』から。かつては人力や牛馬を使って耕したが、現在では耕耘機の普及によって、重労働が軽減された。この句、米作地帯の広々とした田んぼを、乗用トラクターで耕す景。そのエンジン音を、「一枚の空を震わせ」と詠んでいる力強さにある。きびしい時代とも、自然にも立ち向う意気込みを感じさせる。
(新聞「農民」2006.4.10付)
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[2006年4月]
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