安全でおいしいお米届けたい
山形・旧藤島町の「農業実践者の会」
横浜の保育園訪問し交流
「特別栽培米」の供給が縁で
庄内農民センターに昨年、団体加盟した旧藤島町の「人と環境に優しい農業実践者の会」(鈴木紀夫会長以下十一人)は、このほど横浜市を訪れ、「藤島型特別栽培米」を供給し始めた保育園関係者と交流しました。(写真〈写真はありません〉)
「藤島型特別栽培米」とは、除草剤を一成分一回だけ使用し、化学肥料ゼロで作ったお米。自治体の担当課が事務局をつとめる旧藤島町の「町ぐるみ」の取り組みとして二〇〇四年から始めました。
ところが、有利な販売を期待していた会員たちは、「価格・出荷数量」とも計画どおりにいかない悩みに直面。そこで、「農業実践者の会」の会員であり、農民センターの組合員でもある小野寺裕さん(旧藤島町日本共産党町議)が、農民センターに相談したところ、「安全で、おいしい米であれば、思い切って広げよう」となりました。
農民センターは、従来からつながりのあった横浜市の保育園関係者に相談。その結果、産直米を「藤島型」に切り替え、取り扱いも増やそうと双方で合意しました。
横浜市の中華街で開かれた交流会には、保育園関係者五十人が参加し、藁(わら)獅子の演舞や小野寺さんが自ら作った歌を披露。一同は「食は命、農は命」を合い言葉に交流を深めあいました。
毎年恒例になっている保育園との田植え・稲刈り交流会も今年から旧藤島町でやることに。「実践者の会」のメンバーは再会を楽しみにいっそう意欲を燃やしています。
(山形・庄内農民センター 菅井巌)
(新聞「農民」2006.4.10付)
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