「農民」記事データベース20060403-726-04

ベネズエラ代表団が農民連訪問

佐々木会長、真嶋副会長、笹渡事務局長らと懇談


 日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会(日本AALA)の招きで来日したベネズエラ国際連帯委員会の代表団、フェリーぺ・フィゲロアさん(58)とジョニ・ニーニョさん(57)が三月十七日、農民連本部を訪問(写真〈写真はありません〉)。佐々木健三会長や真嶋良孝副会長(国際部長)、笹渡義夫事務局長らと懇談しました。

 ベネズエラは南米唯一の産油国で原油が主な輸出産品。一方で穀物自給率は五八%の低さ。九八年のチャベス政権発足後、アメリカの支配を排して、自立した国づくりを進める様々な改革が実行されています。

 同国の全国予防保健・労働安全庁に勤務するフィゲロアさんは「チャベス政権は、教育、医療、労働、農業分野などで国民の高い支持を受け、平和・民主的改革を進めている」と熱く語ります。

 ベネズエラ国際連帯委員会で教育を担当しているニーニョさんは、穀倉地帯といわれるポルトガル県の出身。「『サマーラ計画』という改革によって、農民に土地を再分配し、協同組合を基本として、国が経済的、技術的な支援を与えている」と紹介しました。

 佐々木会長は、小泉改革による農業破壊の状況を説明。「四〇%という低い食料自給率のなか、新聞『農民』の発行、食糧主権を守るたたかい、生産し続けることを中心に活動している」と農民連を紹介しました。代表団の二人は「アメリカなどによって進められる新自由主義でベネズエラも同様」と述べ、両国の農民に共通の苦難があり、食糧主権と国際連帯の重要性を確認しました。

 代表団は三月十六日、都内で開かれた記者会見と歓迎レセプションに参加。四月中旬まで全国十七都道府県、十八カ所で講演します。

(新聞「農民」2006.4.3付)
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2006年4月

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