3・13重税反対全国統一行動これ以上の増税やめよ農家は赤字経営でも消費税払い「三・一三重税反対全国統一行動」が、全国五百以上の会場で取り組まれ、集会やデモ、税務署への集団申告などをおこない、「庶民大増税をやめさせよう」の声を響かせました。農民連の会員も、中小業者や建設職人などといっしょに元気に参加しました。
各地で怒りの声次々農業続けられない増税許せない平和で安心できる営業や暮らしを願う団体・個人が「重税反対」の一致点で始めた全国統一行動は、今年で三十七回目。東京では、中央各界代表者集会が開かれ、二十一団体から七十人余りが参加。農民連の石黒昌孝事務局次長は、「消費税の免税点引き下げで、赤字なのに消費税を払わざるを得ない農家が出ている。農産物価格が低迷するなか、農業を続けられない増税は許せない」と発言しました。 不公平な税制をただす会の富山泰一さん(税理士)が、「小泉構造改革と庶民大増税」と題して講演。国税庁に税務行政の改善を求める要請をおこないました。
農民組合で申告できてよかった鹿児島では、東串良農民連と吾平町農民組合から六十人が鹿屋税務署前に集まり、集団申告をおこないました。はじめて農民連の会員として申告した人は、「農民組合で申告できてよかった」と、喜んでいました。また、一千万円を超える収入のある農家からは、消費税の申告で「ほんとうに農業破壊税だ。払えない」と、嘆きの声も。ある農家は、税務署から「簡易課税がいい」と言われ三十万円の消費税を払う羽目に。ところが、あらためて農民連と相談して本則課税で計算したら、十二万円ですむことがわかりました。東串良農民連の宮地利雄副会長は、「まだ農民連を知らずに損をしている農家がたくさんいる。広く声をかけていきたい」と話しています。
残雪、冷風の中元気にデモ行進北海道・帯広市では、農民や業者ら六百人が参加。道路沿いにはまだ雪の山が残り、冷たい風の吹く日でしたが、元気にデモ行進し、申告書を提出しました。昨年は平年以上の収穫量を上げながら、品質低下や価格低迷で、農家にとっては素直に喜べない年になりました。また酪農家も、生乳の消費低迷から生乳廃棄の緊急対策が実施されるなど、きびしい年になりました。 集会では、帯広市の農家が自殺に追い込まれたり、士幌町では国税庁が査察に入り、人権無視の税務調査が行われたことなどが報告されました。
(新聞「農民」2006.3.27付)
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[2006年3月]
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