旬の味
新年会の宴席上の話から始まった、九十戸の部落の「男がそばを打つ会」は五年目。初めはお母さんやおばあちゃんが心配して手伝いに来たが、今ではお客さん。男も自立した▼打ち手は数人だが、食べに来るのは二十人を超え、年々増える。去年は「オレにも食わせろ」だったが、今年は「オレも打ちたい」と言って、そば粉と出汁まで持ってくる新規の仲間。果てはその場で「オレにも教えろ」。五年前、五、六人で打ち始めたが、今は打ち手も十数人になった▼小学生もミニバスケットの後、友達を連れてくる。それどころか親までついてくる。会費は五百円だから、一升つるして来ないようにといっても誰かしら持ってくる。歩いて帰れるからまた盛り上がる。かくして今年は八十人を超える盛況だった。そば粉は自分たちで作ったからいくらでもある▼こんな風にあちこちで、その時期ごとに食べる催しがあって交流できれば、食と健康を守る合意運動の芽にもなりそうだ。作ること、食べることは楽しい。冬のまどい! (節)
(新聞「農民」2006.3.20付)
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[2006年3月]
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