「農民」記事データベース20060320-724-04

米軍は絶対来ないで!!

鹿児島・鹿屋 市民ぐるみ移駐反対市民集会


畜産農家訴え“騒音で被害甚大に”

 鹿児島県鹿屋(かのや)市で、米軍空中給油機の移駐に反対する市民集会が開かれ(二月二十六日)、八千二百人が参加しました。「こんなに人が集まったのは初めて」と言われる集会に参加した、鹿児島県連顧問の真戸原勲さん(81)から、手記が届きましたので紹介します。

 鹿児島県大隅半島は、豚や黒毛和牛の大産地です。本年一月に、一市三町が合併した鹿屋(かのや)市は人口十一万人の県下第二の地方都市になりました。

 昨年「寝耳に水」のように、日米両政府が「在日米軍再編に関する中間報告」を発表。そのなかで、海上自衛隊鹿屋基地に米軍空中給油機十二機と海兵隊員三百人の移転計画が明るみにでました。市民ぐるみの反対運動がはじまり、二月二十六日の大集会に発展。この実行委員長は、JAきもつき組合長の下小野田寛氏がつとめました。

 周辺には、保育園、幼稚園、小・中・高校などがあり、その児童・生徒を代表して女子高校生の土橋愛さんが、沖縄に旅行したときの教訓をもとに、「米軍は絶対に来てほしくない」と力強く訴え。山下栄市長も、畜産農家の代表も、牛や豚の生産低下(妊娠受胎等の低下)や騒音問題などをあげ、「断じて反対」と訴えました。

 この集会はたたかいの始まりだと思います。米軍移転をはばむためには、もっと草の根のたたかいが大切だと痛感。農民連の「九条を守る署名」など、もっともっと積極的にすすめる決意を新たにした集会でした。

(新聞「農民」2006.3.20付)
ライン

2006年3月

農民運動全国連合会(略称:農民連)
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-22249

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
Copyright(c)1998-2006, 農民運動全国連合会