今年は何をつくろうか
ジャガイモもサツマイモもヤーコンもだ
関連/食べて、お手伝いして畑のパワーもらったわ
埼玉 春日部楽農倶楽部
みんなで話し合い
春日部楽農倶楽部(高橋晃会長)は二月十九日、十人が参加して話し合いを行い、今年はジャガイモ、サツマイモ、ヤーコン作りに挑戦することになりました。(写真右〈写真はありません〉)
昨年作ったのはサツマイモだけでしたが、参加者からは、「多くの方から好評で、今年も予約してくれる人がいる」と、うれしい報告も。同時に、「サツマイモ掘りが遅くなり、腐り始めた。今年は早めにしないといけない」という苦い経験も話されました。
また十四日には、六人でサツマイモの蔓(つる)を片付けました。蔓が乾ききっているため、持ち上げると土ほこりが舞い、悪戦苦闘しながら作業しました。(写真上〈写真はありません〉)
昨年三月に結成され、一周年を迎える楽農倶楽部。結成時は十人でしたが、現在四十一人の会員に増えています。
(春日部楽農倶楽部 西村正昭)
東京・足立区の主婦で、埼玉・春日部楽農倶楽部会員の渡辺紀子さんから寄せられた手記を紹介します。
春日部楽農倶楽部渡辺紀子さん(東京・足立区)
夏場のナスから始まった、高橋晃さん(楽農倶楽部会長、農家)の作物とのおつきあい。大小こみこみ、スレあり、曲がりありのナスでしたが、ピカピカの輝きどおり、新鮮でおいしい!
「毎日ナスばかりョ」の声も聞こえはじめたころ登場したのが、枝豆(茶豆)。「こんなにおいしい枝豆食べたことない」と、大好評でした。
サツマイモ作りは、会員みんなで畑の草取りから後片付けまで手がけただけに思い入れはひとしお。「サツマイモがおいしく、よそで買えなくなったから、今年も声をかけてね」という人もいました。
楽農倶楽部の活動を通じて、たくさんの収穫がありました。お米や野菜のおいしさを改めて知ったことはもちろん、土にふれ、心と体のリハビリになった会員もいます。一汗かいたあとに食べるお弁当がたまらない、という人もいます。私のようにまったくの初心者は、何から何まで珍しく、ワクワクしてばかりでした。
こんなにおいしいのに値段が安すぎる、作ってくれた人に申し訳ないとの思いから、会長の奥さんと野菜の値段について率直に話し合いました。私たち消費者は安いほどありがたいけど、手間ひまかけてよい物を作ってくれるのだから、農家と消費者がお互い納得できる値段にすることが大事です。
足立区と春日部市は離れていてややハンディですが、みんなの知恵とパワーで楽農倶楽部をもっともっと発展させていきたい。農民連が主張する「ものを作ってこそ農民」に賛同と期待を寄せています。大豆や小麦を少しずつでも作り続けて、日本の食文化を育てる一翼になりましょう。
(新聞「農民」2006.3.13付)
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