国会だより
品目横断的経営安定対策関連法案を今国会に提出政府は二月二十四日、品目横断的経営安定対策を導入するため、三本の法律案を今国会に提出しました。主な「改正」点を紹介します。なお、施行日はすべて二〇〇七年四月です。【農業の担い手に対する経営安定のための交付金の交付に関する法律案(略称:担い手経営安定新法)】 これまですべての農業者を対象に講じてきた品目ごとの価格政策を見直し、経営規模の大きな認定農業者や集落営農を対象に、米、麦、大豆、てん菜、でん粉原料用ばれいしょに限って、(1)外国との生産条件の格差を埋めるための交付金(ゲタ)(2)収入変動の影響を緩和するための交付金(ナラシ)―を交付しようというもの。ただし米は(2)のみ交付。 【砂糖及びでん粉の価格調整に関する法律案】 砂糖・でん粉の原料作物の最低生産者価格制を廃止して、生産条件の格差を埋めるための交付金を交付します。輸入でん粉から調整金を徴収する制度を創設します。 【食糧法「改正」案】 国内産麦の政府無制限買い入れ制度を廃止します。国内産麦の生産や外国産麦の輸入などの需給見通しを策定。外国産麦の売り渡しでは、標準売渡価格制度を廃止し、輸入価格の変動を反映した制度に。SBS方式(民間主体の輸入方式)も導入します。 政府は、六月までの国会会期内での成立をねらっています。
(新聞「農民」2006.3.13付)
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[2006年3月]
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