「農民」記事データベース20060306-722-15

パキスタン大地震被災者を支援

大使も杵をふるって

もちつきフェスタひらく


 パキスタン北部大地震の被災者への支援を広く呼びかけるため、二月十六日、都内の同国大使館で「もちつきフェスタ」が開かれました。呼びかけたのは、「ヒューマン・ライツ・オブ・マイグラント・ワーカー(移住労働者の人権)を知る会」の田辺充康さんと、パキスタンから日本に帰化した榎本建心さん。農民連、新婦人など、約二十人が参加しました。

 もちつき初体験というカムラン・ニアズ大使も、子どもたちが見守るなか、杵(きね)を振るい、埼玉農民連から送られたアンコ、きな粉、ダイコンおろしをからめたもちをほおばり、大満足。

 アスガル・アリ・ゴロ参事官は、「大使館は、日本の市民運動などと積極的に交流し、日本の文化、風習などを学ぶことを重視している。農業技術の交流などこれからも両国の友好関係を深めていきたい」と語ります。

 昨年の十月にパキスタン北部を襲った大地震では、約八万五千人が犠牲になり、多くの人々が家を失いました。「被災地が標高二千メートルという地理的な要因と今年の大寒波で、本格的な復興活動は四月になってから」とゴロさん。「世界から多くの救援物資が届き、非常に助かっている」と言います。

 田辺さんたちは、衣類などを満載したコンテナをいままでに二回送りましたが、「まだ復興資金と医薬品が不足している。広く訴えるには、マスコミの協力が必要」と指摘。現在、三回目を送る手配をしています。

(新聞「農民」2006.3.6付)
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2006年3月

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