畑から一直線
新鮮野菜生かしたレストラン
東京・東村山市
関連/草花・野菜の押し花
東京・東村山市の閑静な住宅街に、家庭料理の店「ゆうすげ」があります。午前十時、市内の農家、小山千代子さんが野菜を届けに来ました。大根、人参、ほうれん草など採れたての野菜です。
二〇〇四年二月に開店して、今年で二年目。店主の山下紀子さんは、この店を始めるにあたり、地元の野菜を取り入れた料理を出したいとの思いから、東京農民連に連絡し、小山さんを知りました。料理に使う野菜は、小山さんの畑から届いた野菜に、新婦人の産直ボックス。米は、農民連の準産直米を扱っている東村山市の山崎米店から仕入れるなど、安全・安心な食材へのこだわりは徹底しています。
こうしたこだわりは、身体の弱かった母親が、医師のすすめで野菜中心の食事に切り替えて健康をとりもどしたという体験から。店内には手作りのランチョマットが敷かれ、小山さんが育てた花が生けられ、アットホームな雰囲気で食事を楽しむことができます。
取材で訪ねた日も、太極拳を終えた女性が数人、食事を楽しんでいました。「素材が生かされてとてもおいしい。山下さんの作った料理は安心して食べられることがうれしい」と話してくれました。昼のランチは、デザートとコーヒー付きで千円。夜は、仕事のかたわらシャンソン歌手として活躍している湯川あきさんのコンサートなどもおこなわれています。
「ゆうすげ」へは、西武拝島線小川駅で下車、徒歩十八分。TEL042(395)7579
(東京農民連 佐野和徳)
福島県桑折町の八巻カツミさんは、家の周りの草花や畑で育てた野菜で押し花を作っています。それは「作品」と呼べるすばらしいものです。
材料は、シメジ、キュウリの花、ナス、唐辛子、ミョウガ、アスパラの葉、コケ、雑草を乾燥させたものなど。一つ一つ丁寧に和紙に張り付けていきます。野菜や草花の鮮やかな色に驚かされます。
「普通、売っている野菜に花はありませんよね。そんな野菜の花を紹介したい」とカツミさん。イチゴやアスパラ、トウモロコシ、桃も使ってみようと、構想がふくらみます。夫の洋一さんも「直売所に展示してみたら。おれの詩を一緒に載せてみるのもいいな」などと、夫婦合作の作品もできそうです。
(福島県農民連 佐々木健洋)
訂正 3月6日付5面の「新鮮野菜生かしたレストラン―ゆうすげ」の記事中、「米は、農民連の準産直米を扱っている武蔵村山市の山崎米店から仕入れ」とありますが、「東村山市の…」の誤りです。
2006年3月20日、訂正しました。
(新聞「農民」2006.3.6付)
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