農のこころ丸山美沙夫
一畝の菜を渡りゆく冬の月 高木美枝子 俳誌『欅』から。「一畝の菜」と詠まれているところから、冬野菜を栽培しているのではないようだ。農家の人たちが秋に採り残して置いて、早春の頃に摘んで食べる茎立ち菜かも。まだ厳しい寒さの中で地面にへばりついている。それに磨ぎ澄まされた「冬の月」の美しさ。春を待つ農の逞しさもその中に。
(新聞「農民」2006.2.27付)
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[2006年2月]
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