全国から1万4000人さいたま市でつどう高齢者に重い負担 医療改悪地域からノーの声まきおこそう
小泉内閣は二月十日、高齢者に「痛み」=自己負担増を押し付ける医療制度「改革」法案を国会に提出しました。この「改革」法案は、七十歳以上の高齢者の窓口負担を二割から三割に引き上げること、長期入院する高齢者の食費、居住費を自己負担させること、七十五歳以上のすべての高齢者の年金から保険料を天引きすることなど、情け容赦のない“お年寄り泣かせ”の内容です。 こうした医療改悪をはねかえそうと、前日の九日、さいたま市内に全国から一万四千人が集まって、「許すな!医療改悪・大増税国民集会」が開かれました。(写真〈写真はありません〉) 全国保険医団体連絡会の住江憲勇会長は、「高齢者に大きな負担を押し付ける小泉『構造改革』を、『もうひとつの日本』を求めて団結しはね返そう」と訴えました。また日本難病・疾病団体協議会の坂本秀夫事務局長は、「もうこれ以上の負担は耐えられない。立ち上がって声を出さなければ、私たちの医療は守れない」と強調。日本共産党の志位和夫委員長は、「公的医療制度を土台から破壊するもの。いまこそ、憲法二五条を生かした制度を築くとき」と呼びかけました。 集会では、患者、医師、看護師、業者、労働者などが、「医療費が上がっても、診療を減らすわけにはいかない。楽しみにしている晩酌も取り上げるのか」、「本当に患者さんに思いを寄せた看護がしたい。でも看護師が足りない」などと発言。大きな共感の拍手に包まれました。最後に、「地域から『小泉構造改革NO』の声をまきおこしましょう」との集会アピールを採択しました。
(新聞「農民」2006.2.27付)
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[2006年2月]
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