消費者と結びついた農業を食と農への熱い思い語り合う
農の会 06年定例研究会開く農民連に団体加盟している農の会は一月二十八、二十九の両日、都内で二〇〇六年定例研究会を行い、農家、消費者らが参加して、討論や交流を深めました。(写真〈写真はありません〉)基調講演では、安全な食と環境を考えるネットワークの伊庭みか子事務局長が、アメリカで、食の不安が広がっている実態を告発。討論では、各パネリストが食と農への熱い思いを語り、消費者と結びついた農業のあり様を考えました。元栄養士の菅規子さんは、地場農業の振興に占める学校給食の役割をのべ、主婦の養田恵津子さんは、子どもを持つ母親としての思いを語りました。 千葉県の船橋農産物供給センターの石神孝行さんは、食の安全・安心に応える産直運動の課題について報告し、日本有機農業研究会の佐藤喜作さんは、各国を旅してきた経験から食と農の自給の必要性を強調。自然農法国際研究開発センターの伊藤明雄さんは、自然環境型の地域社会づくりが地域の活性化につながっている事例をあげました。 今回、特別企画として、創立三十周年を迎えた無農薬茶の会の杵塚敏明さんと歩さんが「茶づくりへの思い」を披露。敏明さんは、試行錯誤し、地域の信頼を勝ち取りながら、無農薬茶に取り組んできた経緯を紹介。「生産者同士が切磋琢磨(せっさたくま)し、消費者との結びつきが強まった」と成果を語りました。 歩さんは、全国各地から農業青年が集まり、同じ視点で交流した農民連青年部の総会に刺激を受け、「地域にも青年部を作り、地域の活性化につなげたい」と表明。援農に来る学生たちとの交流を通じて、「若い人が農業に携われるように手助けしたい」とのべました。 筑波大学元教授の生井兵治さんが、最近の反遺伝子組み換え作物運動の現状を紹介するなど各研究会の活動報告がありました。
おにぎり食べながら親しく交流山形県農民連・愛知新婦人三百人が参加して盛大に開かれた愛知新婦人主催の「新春のつどい」が一月十五日、名古屋市女性会館で開かれ、山形県農民連から六人の米生産者が出席しました。愛知新婦人と米産直を始めて十四年目。今回初めて出席した生産者は、スケールの大きさとパワーに圧倒されたと話していました。 翌日、県内七支部十一班を訪ね、持参したサンプル米で作ったおにぎりを食べながら、農業の現状や土作りなどを語りあいました。米作りの苦労話を聞いた六人の新婦人会員から産直米の申し込みがあり、ぜひ山形に行ってみたいという話も出ました。 (山形県農民連 柴田雅子)
(新聞「農民」2006.2.13付)
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[2006年2月]
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