「農民」記事データベース20060123-716-09

旬の味


 年越しは、家族でごちそうを囲み、来年に向けての抱負を思い思いに語る。息子たちの抱負は実現の可能性が低そうだが、それぞれの夢に向かって前向きだ。まぁ、努力次第で不可能が可能になることもあるのだから…▼農業を取り巻く情勢は依然として厳しく、先が見えない不安にかられる。年を重ねると現実を直視し、冒険心を抑え、やや消極的な抱負になりがちだが、息子たちの抱負に希望と元気をもらった▼元日の朝は穏やかな天候で明けた。牛飼いは、日々の営みが経営を左右する。また、自然と向き合い、自然の偉大さを知らされる毎日だ。昨年も晴れた日ばかりではなかったが、年が明けると何も苦ではなかったように感じる。その根底には、いつの時代にも普遍的な農業を目指したいという信念がある▼さて、今年の抱負だが、初心に戻って土づくりから始めようと思う。苦労をいとわない若者たちが、私たちにエネルギーを与えてくれる。その恩返しのためにも、伝えたいことを確かな形にしていきたい。

(江)

(新聞「農民」2006.1.23付)
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2006年1月

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