農民連のナタネの種が小さな町に大きな花を…岩手大東町にナタネ油工場が完成
モーターにスイッチを入れると、昇降機から焙煎(ばいせん)されたナタネがサラーと音をたてて入っていきます。まもなく搾油機の横側から「ツツーッ」と黄色い液体が…。かたずをのんで見守っていた全員の目がパッと輝き、「出たぞ!」「しぼれたぞ!」―初しぼりの瞬間です。 岩手県大東町では、農民連がすすめてきたナタネの栽培に注目して、五年前からナタネの栽培を始めてきました。県連や青森県横浜町の仲間に指導を受け、視察に行ったり種を分けてもらったりしながら、現在では会員が百人以上に、耕作面積も十二ヘクタール以上に広がっています。 はじまりは、「市販の油が胸焼けする。ほんものの食油を食べてみたい」という思いから。年配の人たちが、私が栽培していた農民連のナタネに注目したのです。 ナタネ油づくりは、春のまばゆいばかりの菜の花畑が町中の人たちの心を明るくしてくれます。一反歩(10アール)当たり三〜四万円の純益があれば老人世帯でもできるし、休耕地も減らせるし、油工場やコンバインのオペレーターなどの新規雇用にもつながっています。 明るい話題の少ない昨今、ナタネ油は今年から町の特産品にもなり、期待度アップ中です。農民連が蒔(ま)いたナタネの種が、小さな町に大きく花咲いています。十五年も前から注目し、栽培しつづけてきた農民連の組合員であることを誇らしく思っています。 (岩手農民連・工房「地あぶら」事務局長 伊東庚子)
出荷の日が待ち遠しい土佐文旦いよいよ土佐文旦(ぶんたん)の季節が近づいてきました。〇五年産は、育成期が雨不足となり果実は例年より少々小ぶり。しかしその分、味は凝縮され、「これぞ土佐文旦!」という、バラ出荷の日が待ち遠しい土佐文旦ンスの良いおいしい出来となりました。産直農家は、出荷の日を心待ちにしています。(写真〈写真はありません〉) ご注文は、土佐文旦産直センター Tel0888―28―6777まで。
(新聞「農民」2006.1.2・9付)
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[2006年1月]
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