「農民」記事データベース20060109-714-05

この人

食料自給率向上署名にとりくむ
東京・品川区都立高校3年 中里弥生さん

 中里弥生さんは、同じ東京・品川区に住む農民連本部の佐藤龍雄さんから、「食料自給率向上署名に協力してもらえないか」との依頼を受け、同級生や平和ゼミナールの仲間、近所の人たちに署名をすすめています。食料自給率向上署名に取り組む思いや将来の夢などを聞きました。


署名を通じて「農業」を考えるように

 佐藤さんに頼まれた食料自給率向上署名は、七十人以上から集めることができました。

 なるべく若い人たちに署名してもらおうと、学校で友達に声をかけたら、多くの友達が快く引き受けてくれて、すごくうれしかったです。「たくさん集めたいんだったら、バイトの人にも声かけて集められるよ」、なんて言ってくれたり、署名用紙に書いてある文章をよく読んで署名してくれた友達もいました。いままで農業のことは考えたことがありませんでしたが、署名を通じて、こんなに豊かな農地があるのにどうして輸入が増えるのだろう、企業が農地を使うことがなぜいけないのだろうとか、疑問もたくさん生まれました。

 将来の夢は、国際援助です。単に橋渡し役でなく、自ら技術を身につけて貢献したいと思っています。日本の農業の技術はすごく高度ですよね。今年は大学に進学します。農業も視野に入れて勉強していきたいです。

 それからいま、高校生たちが集まって平和ゼミナールで活動しています。去年は八月に広島に行き、核兵器の廃絶などをテーマに世界の青年と交流しました。十一月には韓国から元従軍慰安婦の方を招いて、「平和のつどい」を開きました。私は、憲法九条と貧困の問題―平和だから生産できるということをテーマに企画したんですが、「みんなに思いが伝わったよ」と言われて、すごくうれしかったです。

 最後に、署名活動にご協力できてとてもうれしかったです。これからもがんばってください。

(新聞「農民」2006.1.2・9付)
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2006年1月

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