旬の味
孫が一カ月ぶりに遊びに来た。ネコのしっぽをそっと持ってほほに近づけ、くすぐったそうに笑う。絵本を棚から全部出してポイッとうしろに投げ、そのなかの一冊を持ってくる。本を開いて「コナーニ」(これなあに)、「何だろう」「チンカンセンビュー、カンカンカン」と手ぶり身ぶりで話す。全部片付けてもまた同じことを繰り返す。自分で絵本を選んでいるようにもみえ、これも発育の段階なのか▼母親の娘は、毎日何回もこんなことを繰り返しやっているとたまらなくなるから、寒くても外に出て遊ぶという。日中一人での子育ては大変だ。たまには祖母の子育ても必要▼子どもを標的にする凶悪な事件が相次ぎ、胸を締め付ける。私の町も丘陵地に学校があり、人通りの少ない場所で子どもが車に乗せられそうになったことが何回かあった。地域の人たちが散歩を登下校時に合わせたり、農作業で田畑に出ているのも地域の子どもを守る大切な役目。ウオーキングと子育てパトロールと、同時進行はいいですよ。 (す)
(新聞「農民」2005.12.19付)
|
[2005年12月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2005, 農民運動全国連合会