長野・佐久地区食健連
第10回食と農のつどい
学習会・収穫祭 盛大に
関連/わあ おいしいつ
豊富な産物の地元食ズラリ
グループごとの手料理で交歓
長野県の佐久地区食健連(依田発夫会長、二十一団体・グループ)が十二月三日、佐久穂町で開いた「第十回食と農のつどい」は、百四十人の参加で、盛会な学習会、収穫祭となりました。(写真〈写真はありません〉)
十センチほどの小鯉の背開き焼き(農民連)、小麦粉混じりのご飯で野沢菜炒めを包んだ「こねつけ」(佐久穂町ふるさと味の会)、ナタネ油のドレッシングサラダ(小諸なばなの会)など、各テーブルの上にいっぱいに置かれた「地元食」に、「これっておいしいね」「こっちもおいしいよ」の声があちこちであがるおいしいつどいでした。
つどいでは、農民連食品分析センターの石黒昌孝所長の講演「現地調査で見えたアメリカ牛肉検査の実態」をじっくりと聴きました。また、食を守る地元の取り組みとして、佐久鯉発祥の地、佐久市桜井地区の住民らが中心となって結成した「佐久の鯉人(こいびと)倶楽部」の水間正会長が九月にオープンした鯉料理店などの活動を、佐久平特別栽培米研究会の成沢一成会長がアトピーによいと評判の米「ながのほまれ」の無農薬栽培について、それぞれ報告しました。
昼食は各グループの手料理の交歓会です。先に紹介したもののほかにも、食前酒の紅玉ワイン(佐久産直センター) 、 味噌おにぎり(JA佐久浅間南佐久ゆうきクラブ) 、 むかごのから揚げ(佐久病院地域活動部)、黒豆入りカボチャ団子(小諸厚生病院組織部)、ヤーコンのキンピラ(JA長野八ヶ岳女性部)、カボチャまんじゅう(同)、カボチャのバウンドケーキ(こまがた直売所)、地粉のすいとんけんちん風汁(佐久病院女性部)、五郎兵衛米のおはぎ(はしの会)など、盛りだくさん。
会場の壁沿いには産物の店が十以上並び、こちらも一生懸命。長イモなどの野菜、雑穀、リンゴ、おやき、味噌、漬けものなどがズラッと置かれ、収穫祭の雰囲気を盛り上げていました。
今回初めて参加したという農民連の女性は「佐久にこんなにたくさんのグループがあることにびっくりした」と話し、「年一回の交流だけでなく日常的に共同の取り組みができたらもっとすばらしい」と話していました。
(長野・佐久産直センター 土屋浄)
福岡・うきは 大豆畑トラスト収穫祭
「こんなにおいしいものを食べさせてもらって、どうもありがとう!」「来年もまたおいしいものを期待しています」―十一月二十七日、福岡県うきは市浮羽町では、今年で八回目となる大豆畑トラスト収穫祭が百人の参加で行われ、おもちとシジミ汁の香りと歓声に包まれました。(写真〈写真はありません〉)
今回は、農民連WTO香港会議行動へのカンパを兼ねて、もちつきをして、七万円も集まりました。田中保明さんが持ってきたダイコンのおろしときなこで、みんなで舌鼓。足立博幸さんが取ってきたシジミ五キロで作った味噌汁や、おにぎり、塩ゆで落花生の差し入れもありました。
遠く神奈川から参加
「職場で大豆畑の話をしたら興味を持って『自分も』と社長も一緒に来ました」という福岡市の会社員。「今日は大豆の勉強に来ました」と、神奈川県横須賀市から参加の女性も。翌日付の西日本新聞に写真入りで載りました。
「来年の募集はいつですか?」というたくさんの問い合わせをいただき、みんなで盛りたてていこう、広げていこうという雰囲気が大きくなっていくのを感じ、うれしく楽しい一日でした。
(福岡・みのう農民組合 金子徳子)
(新聞「農民」2005.12.19付)
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