改憲・大増税許すな!チンドン屋先頭に 雷大行進 東京・浅草寺
「国民生活の最低保障確立、憲法改悪反対、大増税を許すな」―デモ隊が東京・浅草寺の雷門前を通る「11・27雷大行進」が、チンドン屋さんを先頭ににぎやかに行われました。(写真〈写真はありません〉)
農民連・石黒事務局次長も訴え出発集会では、労組、女性・市民団体の代表があいさつ。農民連の石黒昌孝事務局次長も、アメリカ産牛肉の輸入再開反対、価格暴落とたたかい、国産を増やし、共同して国民の食糧を守ろうと訴えました。パレードには二千人が参加。お相撲さんの格好をしたり、そろいのはんてんや趣向を凝らしたプラカードなどが人目を引き、商店の中から拍手がおこったり、手が振られ、浅草見物に来た人々からも声援が飛びます。「増税はいや。私も参加していい?」と、列に参加する人もいて、国民の共同と連帯にあふれた取り組みになりました。 「下町人間の会」の人が、「食べ物はやっぱり国産でなきあねぇ。おっかねえアメリカの牛肉はごめんだ。浅草の人情、下町の心意気を東京から全国に発信したいね」と語っていました。
自民改憲案は憲法の魂バッサリ「九条の会」初のシンポ 戦争できる国へ準備と批判「九条の会」は十一月二十七日、東京都内で「自民党改憲案は日本をどこに導くか」をテーマに、初めてシンポジウムを開き、二百六十人が参加しました。(写真〈写真はありません〉)「九条の会」呼びかけ人の一人、評論家の加藤周一さんがあいさつ。「九条があるかないかで、戦争か平和かの進路が大きく分かれる。平和を望むなら、平和の準備をしよう」と、改憲の動きを批判しました。 次に、東大名誉教授の奥平康弘さん(同「会」の呼びかけ人の一人)と、龍谷大学教授の山内敏弘さんが報告。奥平さんは、「当初からみるとトーンダウンした印象を受ける人もいるかもしれないが、取ろうとしているものは全部含まれている改憲案だ」と述べ、「前文の魂ともいうべき国民主権・基本的人権・平和主義がバサバサ削られている」と批判しました。 また山内さんは、「九条一項の戦争放棄が残ったから安心というのは、とんでもない間違い。二項の削除は根本的な改革」と強調。改憲案のねらいを詳しく解明して、集団的自衛権の行使=戦争のできる国づくりと、徴兵制をはじめ国防義務の危険性を指摘しました。「九条改憲がアジアの平和にとってプラスにならないことは明らか。若い人たちもよく考えてほしい」と訴えました。 最後に、事務局長の小森陽一さん(東大教授)が、全国の地域、職場、分野別の「九条の会」が一カ月に百を超えるペースで増え、三千六百十四に達したことを報告。参加者から大きな拍手が寄せられました。
(新聞「農民」2005.12.12付)
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[2005年12月]
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