「農民」記事データベース20051205-711-13

太陽の恵み丸ごと

昔ながらのみなべの梅干し
和歌山 みなべがわコープファーム

農民連ふるさとネット加工部会
全国こだわりの品紹介


 和歌山県みなべ町にあるみなべがわコープファームの中野智恵子さんから、「今年は梅干しの売れ行きが悪く、農家はたいへんです。青いダイヤモンドといわれたのは、夢のようですわ」というお便りをいただきました。

 みなべは“梅干し二百年”といわれる歴史をもち、皮が柔らかく果肉が豊かな品種「南高梅」が登録されて四十年余。しかし大気汚染などによる梅枯れや、中国や台湾から安い輸入梅干しの増加で、全国一の産地も厳しい状況です。

 そんななか、みなべ町にある梅料理研究会は、旧南部川村の梅農家の女性が集まって梅消費の拡大をはかろうと一九八二年に発足。特産「南高梅」を使った農家の食卓の味を発信しようと、これまで二百以上のレシピを作成、日本が世界に誇る健康食品・梅のおいしさをもっともっと知ってもらおうと各地で梅料理講習会も開いています。

 梅料理研究会は、こうしたレシピを二冊の本(「梅干百珍」と「産地発・梅クッキング」)にしました。その中から、順次、梅料理を紹介していきます。

 梅料理には欠かせない食材―「昔ながらのみなべの梅干し」を紹介します。

 農家が、完熟して落果する梅をネットで受けとめて集め、毎日漬け込む「みなべの梅干し」。一粒一粒ていねいに干し上げ、選別して仕上げます。これを“白干し梅”といい、塩だけで漬けた本来の梅干しです。いま市場に出回っている減塩や味付けの梅干しは、業者が農家から買い集めた白干し梅を塩抜きし、塩と一緒に抜けてしまった本来のうまみや栄養を補うために調味液などに漬け込んだものがほとんど。

 みなべがわコープファームでは、組合員の農家が丹精込めて育て、漬け上げた白干し梅―しょっぱくてすっぱいけど梅干し本物のおいしさをお届けします。

◆価格 二百グラム入り〜十キログラム入りまでいろいろあります。例:一キログラム入り三一五〇円(消費税込み・送料サービス)

◆申し込み先 (農事組合法人)みなべがわコープファーム フリーダイヤル 0120‐76‐2550

(新聞「農民」2005.12.5付)
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2005年12月

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