「農民」記事データベース20051205-711-10

WTO香港行動参加者

私の一言


農民の道拓く国際連帯を

農民連青年部長 葛西拓美

 エイジアン・ヒエラルキー
 看護師や医師が流出れはじめ
 三権もない水呑み労働者が涙し
 農地は使い捨てられる
 アジアのなかのニッポン
 世界中の食糧を買い付け、加工し、輸入して
 原料の価格には目隠し
 百円の大量消費に物価感覚が麻痺し
 自給率はカネではじき
 キロいくらの税が%で報道され
 百姓の多数派はスペクタクルに
 
 そのうち農協が解体され
 売り手もどっかの株の尻に敷かれ
 他国の人を派遣され
 適期が来ると機械と農薬が届き
 コストを削れとメールで操られる
 台風が吹いても共済は崩壊してて
 本社加入の民間ホケンが頼り
 いいやそいつは本社の引き当てで
 俺らは切られる
 コンビニみたいに潰して次の経営者を探せばいい
 どうせ銀行の不良債権は政府が面倒見てくれるさ
 
 いずれ訪れるさ食糧危機
 限界地に自生えたアカシアや柳で
 お先真っ暗になる前に
 行動く青年がいたほうがいい
 また拓くよりも潰さないに越したことはない
 拓くのはもうひとつの流れと、そして共同と
(新聞「農民」2005.12.5付)
ライン

2005年12月

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