「農民」記事データベース20051017-704-06

米国牛肉の輸入再開に断固反対

鹿児島 吾平町で肉用牛振興大会


 満場一致で特別決議採択

 鹿児島県肝属郡吾平(あいら)町で九月三十日、吾平町肉用牛振興大会が開かれ、約二百人の和牛生産者のほか、町議、役場関係者、JA肝付あいら町役職員、肝付共済組合や肝付畜連の代表など、合わせて二百五十人が参加。「米国産牛肉輸入反対特別決議」を満場一致で採択しました。

 決議は、「米国では全頭検査はおろか、トレーサビリティー制度も整っておらず、また、特定危険部位の除去及び処理方法などについて問題がある」と指摘。「私たち畜産農家は今まで築き上げた食の安心・安全と消費者との信頼関係をさらに強固」にし、「日本に比べ不十分な対策のままとなっている米国産牛肉の早期輸入再開には断固として反対する」と述べています。

 大会では、大会会長(吾平町井神五哉町長)、副会長(JA休坂義数組合長)が一年一産をめざす増頭運動などの計画を提案。それが承認された後、食健連と農民連が共同製作した「ノーモアBSE―食の安全とBSE根絶をめざして」のビデオを上映しました。これは、吾平町農民組合の真戸原勲事務局長の働きかけで実現したものです。

 ビデオを見たJAや役場関係者からは「たいへん勉強になった」「アメリカは不当な圧力をかけるので腹が立つ」「農民連はたいしたものだ」「いいビデオを見せてもらった」など、とても喜ばれました。農民組合ではこれを機会に新聞「農民」の拡大にとりくむことにしています。

(鹿児島県農民連 丸野武人)

(新聞「農民」2005.10.17付)
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2005年10月

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