すばらしい食品分析センタースタウバーさんが見学、高く評価
民間の独自検査、社会に影響大全国食健連などの招きで来日し、BSE問題で各地を講演してまわったジョン・スタウバーさんが、十四日、農民連食品分析センターを見学(写真〈写真はありません〉)。石黒昌孝所長と八田純人主任の丁寧な説明を受け、「アメリカでは、こんなにも一般に門戸が開かれ、設備の整った民間の分析機関はない」と語っていました。スタウバーさんは、「安全という付加価値をつけるために、企業や大手スーパーマーケットは独自の検査を実施しているが、その透明性と信頼性は疑わしい。ずさんなBSE検査にみられるように、ひどいものだ」とアメリカの実状を紹介。一方、分析センターが会員や個人の寄付によって運営され、行政や企業から完全に独立し、一般の検査依頼を広く受け入れているという説明に「すばらしい」の一言。 また、分析センターが、中国産の冷凍ホウレンソウから残留農薬を検出して大きな社会現象を引き起こしたことを聞き、「農民組織が独自の検査機関をもっているだけでもめずらしいのに、社会に大きな影響を与えることができるとは」と感嘆の声をあげていました。 「生産者や消費者が自ら依頼し、安全性を確認することができることは、食の安全を確保するうえで非常に大きなものだ」と高く評価するスタウバーさん。「全頭検査などBSE対策だけでなく、アメリカは、日本から多くのことを学ぶ必要がある」と感想を述べていました。
(新聞「農民」2005.10.3付)
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[2005年10月]
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