火傷病侵入防止へ万全策を農民連が農水省に要請
青森・長野のリンゴ農家も参加アメリカのごり押しとWTOの裁定によって、八月中にも検疫措置が撤廃されようとしているリンゴ火傷病の問題で、農民連は八月十日、農水省に対して、(1)アメリカ政府に対して火傷病侵入防止のために、必要な措置の実施を要求すること。これらの措置が実施されない限り、アメリカ産リンゴは輸入しないこと、(2)火傷病が万が一侵入した場合には、国の責任で撲滅すること。損害については、すべて補償すること―を要請(写真〈写真はありません〉)。主産県である青森や長野のリンゴ農家が参加しました。火傷病は、リンゴ、ナシなどの果樹やバラ科の花木類を侵す最重要病害。アメリカやヨーロッパなどに広く蔓延(まんえん)しており、発生が自然消滅することはありません。日本では未発生ですが、いったん発生すれば高温多湿の気象風土などから、壊滅的な被害が避けがたいと予想されています。 要請に対して農水省の担当官は、「WTOから勧告を受ければ、それに従わざるをえない。万が一侵入した場合には、国の責任で撲滅に向け『緊急防除』措置を講じたい」と回答。 青森県連の古村庸一さんや津軽農民組合の長谷川敏勝さんら生産者は、「万が一にも火傷病が入ることのないよう万全な対策をとるのが、政府の責任ではないのか。これまでも黒星病などで苦労させられてきた。アメリカいいなりではだめだ」などと強く求めました。
“農家守れ”と大いに総選挙で訴えよう交渉のあと、佐々木健三会長は「リンゴ農家だけでなく、ほかの果樹農家にも火傷病の恐ろしさ、アメリカの横暴さを知らせ、総選挙で“農家を守れ”とおおいに訴えよう」と呼びかけました。
お客さんに感謝朝市7周年まつり兵庫・産直センター兵庫農民連産直センターは七月二十三日、「朝市七周年まつり」を開催、近隣の消費者、約二百人が参加しました。この「まつり」は、盆と正月以外は、雨の日も風の日も行ってきた「朝市」のお客さんへの感謝の意をこめて毎年行ってきたものです。 スイカ割りや金魚すくいには、子どもたちの列が出来ました。中には「ランチュウ」(金魚の品種)を六匹も買っていく人も。割れたスイカは皆に食べてもらい、焼肉コーナーには、缶ビールをもったおとなが列を作りました。(写真〈写真はありません〉) 産直センターでは、「朝市」参加の生産者を増やし、消費者に喜ばれ、より地域に根ざした「朝市」になることをめざしています。 (兵庫農民連 上野信行)
(新聞「農民」2005.8.22付)
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[2005年8月]
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