「農民」記事データベース20050822-697-02

ネットへ期待広がった1年

農民連ふるさとネットワーク第2回総会


全国をつなぎ前進、確信あふれる取り組み次々

 日本列島3000キロ、豊かな農産物をネットワークに乗せて全国へ―農民連ふるさとネットワークは、八月四、五の両日、東京都内で第二回総会を開催しました。(写真〈写真はありません〉

 ふるさとネットワークの構成団体は、この一年間にあらたに四つ増えて七十九に。代表の堂前貢氏は、「政府は破たんが明らかになった『米改革』をさらに推し進めようとしている。われわれを取り巻く状況は厳しいが、ものづくりから撤退しないで前向きに進んでいきたい」とあいさつしました。

 全国各地からの報告では、一年間の豊かな経験とネットワークへの期待の広がりを確認。「ネットワークを生かして競争から共同へどう進めるか」と問いかけた東海ネットの吉川利明さんは、ふるさとネットワークを生かして全国をつなぎ、野菜などの欠品を防ぐなど困難を乗り切ってきた経験を報告しました。

 準産直米の取り組みでは、「米改革」が推し進められるなか、〇四年産米の取扱量が過去最高だったとの報告を受けて、「立山の会員が、大阪で行われた米屋さんとの交流会に参加して、準産直米に取り組むことを決めた」(富山・片山五三六さん)、「八月に新しい事務所が完成し、米の検査、出荷に力を入れたい」(宮城・黒澤稔さん)など各地の参加者が、期待が広がっているなかでの取り組みを紹介。

 新婦人産直では、「畑にも来てもらい、規格外の野菜を『お助け』できないか、と検討を始めた」(千葉・小林由紀夫さん)、「手づくりウインナー教室など交流と学習を通じて、産直ボックスが増えている」(神奈川・岸和彦さん)など、積極的な活動の経験が出されました。

 また〇五年夏秋ギフト「カタログ」には、昨年を大幅に超える注文が寄せられるなど、各方面から期待が広がっています。山形のサクランボや高知の文旦、香川のうどん、沖縄のパイナップルなどの産地から、ギフト「カタログ」と結んだ取り組みが報告されました。

 総会では、理事会から提案された〇四年度事業報告および〇五年度事業計画と、収支決算・予算、規約の一部改正、監査規程が承認され、「私たちは戦争を拒否します。そして、戦争する国づくりのための憲法改悪に断固反対します」との特別決議を採択して、閉会しました。

(新聞「農民」2005.8.22付)
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2005年8月

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