枝豆 トウモロコシ
春“平和の種”まいた都会青年
収穫も自らの手で
千葉
関連/福岡・みのう農民組合大豆畑トラスト みそ仕込み
県農民連青年部と「わかちばーず」
バーベキュー作って食べて交流
「採って・作って・歌って・飲んで」――都会で暮らす青年が種をまいたトウモロコシと枝豆の収穫が七月二十三日、千葉市緑区にある熊手正幸さんの畑で行われました。これは「大地に平和の種をまこう」と、千葉県農民連青年部と「わかちばーず」(千葉合唱団の若手有志)が取り組んでいる農作業体験で、この日は二十人が参加しました。
林に囲まれた畑に集まった参加者は、青年部員から収穫方法の説明を受けてさっそく枝豆畑の中へ。自然の恵みを受け、たわわに実った枝豆を次々ともぎ取っていきます(写真〈写真はありません〉)。種まき、草取りと、自ら体験した農作業の苦労を重ね合わせながら、収穫の喜びをかみしめていました。
トウモロコシは初夏の低温の影響で生育が遅れており、二段あるうち小さい方の実をベビーコーンとして食べることに。収穫後はキャンプ場に移動し、バーベキューで交流しました。
採れたて、ゆでたての枝豆やベビーコーンを食べた青年たちは「甘くてとってもおいしい」「こっちの方が甘い」などと食べ比べ。また、飯盒(はんごう)でご飯を炊く人、国産牛肉を炭火で焼く人など、調理を手分けして準備。おなかを満たした参加者は「ぜひ来年も参加したい」と大満足の様子。青年部と「わかちばーず」は来年、休耕田を復活させてもち米を栽培し、冬には正月用のもちつきにもチャレンジしたいと計画しています。
みんなで楽しく作りました
福岡県に大雨警報が出た七月十日、うきは市にある道の駅「うきは」で、みのう農民組合・大豆畑トラストのみそ仕込みが行われました。
今回の申し込みは百七十口(一口四千円)で、大豆、みそ、しょうゆのうち、希望するものを受け取ることができますが、みそが圧倒的に多く、六百キロを仕込むことにしました。七十人が参加。地元のしょうゆ屋さんが指導しました。
まずはこねる作業から(写真〈写真はありません〉)。「え〜、まだあるの?」「明日パソコンが打てないかも」など、ため息がもれるなか、「楽しい、もっともっと作りたい」という声も。二時間ほどで作業は終了。
この後は交流会。「今日は気持ちよかった。ここに参加される人は、意識が高く勉強になります」と、同僚を誘って参加した福岡市の若い会社員。「食の問題は、今の世代でなく、次の世代の問題。安全な食を子どもに与えるのは親の義務」と熱く語る常連のお母さん。「小さいころ食べたトマトの味が忘れられない。自分で作ったものを子や孫に食べさせたい」と退職したご夫婦。「日本全国で、このような運動が展開されているということは、頼もしい」と話す男性。
今回は、Fコープの産直の会から十人ほどが子どもづれで参加。種まきはできませんでしたが、ゆっくり交流することができました。
翌日には早速、初めて参加した女性から「楽しかった。腰を痛めてしまって情けないです」とのメールも。毎回新たな出会いがある大豆畑トラストを、もっともっと広げたい。
(福岡・みのう農民組合 金子徳子)
(新聞「農民」2005.8.8付)
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