「農民」記事データベース20050801-694-14

旬の味


 異常続きだった梅雨が明けたとたん、連日三〇度を超す猛暑の大阪で「今、旬の味は?」と問われたらエダマメと答えたい。昼間の汗を流し、湯上がりのひととき、グッと冷えたビールのあてには塩ゆでしたエダマメの風味が最高だ▼エダマメの原産地は東アジアだと言われる。泉州ではアゼマメと呼ばれ、府下の耕作農地の三割強で作付けされている。主産地の泉佐野市長滝地区ではもぎ取り機を導入し、六月には早生(わせ)、七月は中生(なかて)、続いて晩生(おくて)と収穫・出荷作業はお盆前まで続く▼エダマメの味は鮮度が命。大消費地に近い都市農業の利点を生かし、朝採りのエダマメをその日のうちに食卓に届けようと、農民連阪南産直出荷組合も懸命。消費者の反応も「地場産の朝採りは絶品や。輸入物とは大違い」と素早い▼エダマメは「畑の肉」と言われ、タンパク質と食物繊維を豊富に含み、栄養価も高い。早くも「来年は生産現場で生・消交流のエダマメ祭りを開こう」と協議が始まっているのもうれしい話だ。

(西)

(新聞「農民」2005.8.1付)
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2005年8月

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