危険なGM稲の屋外実験
中止求めて運動強化を
にいがた食と農のネットワーク 学習と対策会議
北陸研究センター(新潟・上越市)による遺伝子組み換え(GM)稲の屋外実験栽培が強行され、多くの団体が中止を求める動きを強めています。しかし、研究センターは、栽培中止をする姿勢をみせていません。
「にいがた食と農のネットワーク」(新潟食健連)は七月十五日、新潟市内で、食料・農業を守る立場から、今後の運動をどう県や地域で発展させていくかを考えるための学習・対策会議を開き、二十二人が参加しました。(写真〈写真はありません〉)
講師には「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」の塚平広志氏を迎えて、GM作物の問題点、世界や国内の栽培や反対運動の状況を学習しました。
塚平氏は、研究センターが行っていることは国の方針に基づくもので、食料・農業・環境への影響が問題となることやGM作物の危険性について指摘。反対運動では岩手や愛知で実験を中止させた例を報告しました。
討論で参加者からは「今回の実験はまさに『米改革』とつながっている。耐病性作物など経済効率優先ばかりで、農家が築いてきた技術を無視したものだ」「政治は革新的な方がいいが、食は保守的な方がいい」など、多くの意見が出されました。
ネットワークでは署名や農協キャラバンなどの取り組み方針を提起。GM稲の屋外実験中止と食と農を守る運動を進めることを確認しました。
(新潟県農民連 鈴木亮)
(新聞「農民」2005.8.1付)
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