“守ろう憲法9条”こうして活動全国委での発言から
党派超え幅広く「会」結成の呼びかけ人に高知 森田収三さん高知県の「九条の会」について発言します。特徴的なのは、自民党の元県連幹事長、元総務会長が九人の呼びかけ人に入っていること。こうして「こうち九条の会」が昨年十二月に結成されました。六年前、橋本大二郎現知事の知事選対抗馬だった高知県農協連会長は、宿毛地域の「九条の会」結成の呼びかけ人になっています。自民党の肩書をつけた元幹部の方が、先頭に立って、憲法を守るという動きになっています。 その背景には、大江健三郎氏らが呼びかけ人となって党派を超えた「九条の会」ができたこと。各地で「それに応えなくてはならない」という思いが力になっています。
市町村単位で県内各地に結成に前後して、市町村単位の地域の会が、県内に広がっています。十和(とおわ)村では、村長、教育長、JA支所長、青年団長、連合婦人会会長、老人クラブ会長ら村の“顔役さん”が勢ぞろいして結成されました。土佐市では、すべての市議、部落長ら地域の代表者二百数十人に呼びかけ文を送付し、新社会党系市議も参加するなど幅広い顔ぶれで結成されました。農民連も乗り遅れないように、署名集めを進めたいと思います。
「あの人も…」地域から多彩な顔ぶれ続々と新潟 町田 拡さん私の住む阿賀野市での「九条を守る阿賀野の会」の報告をさせていただきます。阿賀野市は四つの町村が合併して、昨年四月に新しくできた市です。人口約四万八千人。この阿賀野市で七月十日に、「九条の会」が結成されました。約二百人の参加でしたが、結成が確認されたときは、身の震えるような感激をしました。
有権者の過半数署名めざしてここに至る経過ですが、三月末ごろから、市内に「九条を守る会」の準備会が発足し、私も準備会の一員として加わりました。第一回の準備会では、わが市でも「九条の会」をつくり、全有権者の過半数の署名を集めること。そのために呼びかけ人を、今までの保守・革新という概念にとらわれず、日本を戦争する国にしないために「九条を守る」という一点で賛同できる人を集めること――を確認しました。 それから約一カ月、いろんな情報交換をやりながら、呼びかけ人の組織にかかったわけですが、結果的に合併前の元町村長二人、元町長で元県議、元助役も四人、元農協組合長四人、元町村議長二人、そのほか高校の元校長先生、体育協会会長など非常に多彩な顔ぶれが集まり、地域の重鎮三十五氏が名を連ねました。顔ぶれを見て、私たちの仲間からも「あの人が」という驚きと感嘆の声が聞かれ、勇気が出ました。 四月末に呼びかけ人の集まりを持って、結成総会に向けて具体的な取り組みを始めました。結成総会までに五百人の賛同者を募ろうという申し合わせのもと、呼びかけ人や準備会会員を先頭に署名に取り組みました。 農繁期に入っていたので、少し時間がかかりましたが、七月十日という結成総会の日程を決めて、取り組んできました。 二日前に参加者数を集約したところ百三十人ぐらいで、百人を超えれば成功だと考えていました。ところが、当日になったら、まったく見知らぬ人々が続々と集まり、非常に感激した次第です。今後、有権者の過半数をめざして、署名に取り組みたいと思います。
(新聞「農民」2005.8.1付)
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[2005年8月]
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