「農民」記事データベース20050718-692-07

「基本計画」よくわかった

農民連本部事務局長を講師に 新潟市北農業委が学習会


 新潟市北農業委員会(服部曽兵衛会長)は六月二十四日、講師に農民連本部から笹渡義夫事務局長を招き、新たな「基本計画」について学習会を行いました(写真〈写真はありません〉)。笹渡事務局長を呼ぶきっかけは、農業委員で農民連会員の風間昇さん(58)が「現場の農家や農業委員もこの先どうなるのか、いまの農政に不安をかかえている。政府がやろうとしている中身を何とかわかりやすく勉強できないか」と思い、「それなら農民連しかないだろう」と、農業委員会に提案したことからです。

 笹渡事務局長は、目標を先送りにした食料自給率の問題や財界が後押しする農業改革でいっそう自由化がすすめられることなど、基本計画の中身をわかりやすく説明しました。

 参加者からは、株式会社の農地参入のことで「耕作放棄の防止にもつながるのでは?」との意見も。笹渡氏は「農地は耕作者主義が基本で企業は利益がなければ放棄する可能性もある」と指摘しました。また「建設会社と農業団体などが一緒になり直売所を展開しているがどうなのか?」との質問には、「直売所やインショップなどの農産物を売る場所を提供するということが大事。直売所は、基本計画では担い手の対象にならない母ちゃんたちが元気をだせる場所だ」と答え、会場から笑いもありました。

 農業委員会の中川辰雄事務局長は、「中身が良く理解でき、とてもすっきりした」と話していました。

(新潟県農民連 鈴木亮)

(新聞「農民」2005.7.18付)
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2005年7月

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