旬の味
七月三日投票の東京都議会議員選挙が迫っている▼先日、地域の仲間と自動車に分乗して北多摩地域の農家を訪ねた。十数年前から同地域を訪ねているが、都市化の影響はあるものの、コマツナ、キュウリ、トマト、ダイコンなどの栽培が盛んなことに感心させられる▼武蔵村山市にある五十六ヘクタールの「多摩開墾」は、その典型だ。この開墾地は、戦前から地域の農家が荒野を耕し、約十アールの区画で碁盤の目のように整備してきた。ここを一目見ると、東京にもこんなにすばらしい集団化された畑地が残っていたかと驚く▼しかし農家と話してみると、農業収入の数倍になる固定資産税、土地を切り売りしなければとても払えない相続税によって困難に直面していることがわかる▼週に二日程度の出勤で、日常の都政は側近に丸投げしている石原知事。安全でおいしい地場産農産物を守るには、石原都政を支える勢力ではない政党の躍進が必要だ。首都・東京でひたむきにものを作り続ける仲間のために、全国から支援を集中しよう。 (慎)
(新聞「農民」2005.6.27付)
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[2005年6月]
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