「農民」記事データベース20050627-689-11

人間性優先こそ地域活性化への道

「小さくても輝く自治体フォーラム」

関連/保育園児ら歓声


 第五回「小さくても輝く自治体フォーラム」が六月四、五の両日、新潟県関川村で開かれ、約三百人が参加しました。

 関川村の平田大六村長は、歓迎あいさつの中で、大蛇祭りを成功させた若者たちを例に、「自立に向けて進むためにも人づくりは、重要な柱。小さくてもキラリと光る村づくりに向けてがんばりたい」と、述べました。

 この後、京都大学教授の岡田知弘さんが記念講演。「グローバル化の中で、経済性第一か、人間性第一かの対立が広がっている。地域の持続的発展のためには、人間性第一の道を追求していくことが必要」と述べ、「地域の未来は地域の住民自身が決め実践する。自治体を主権者である住民のものに」と呼びかけました。

 また秋田県上小阿仁村、長野県栄村、岐阜県白川村、山形県戸沢村、岡山県新庄村などから地域振興策などについて、また新潟県佐渡市から「合併で住民生活・地域はどうかわったか」、長野県から「新たな自治体運営『南信州モデル』」について、各地の実践が報告されました。

 最後に「安易な合併より『小さな自治』こそ膨張財政から脱却し、堅実で適正な自治体経営と住民サービスを実現する正攻法だ」とうたったアピール文を採択しました。


保育園児ら歓声

横浜→山形 田植え体験

 山形・庄内産直センターは、五月二十八〜三十一日、産直でお米を届けている横浜市のみどり共同保育所と苗場保育園の園児、父母、保育関係者など総勢八十九人を迎えて、「第八回生命の源にふれる旅―田植え交流会」を行ないました。

 今年は、清野美代治さんの田んぼを借りて田植えに挑戦。園児はもちろん、おとなのなかにも初体験者が多く、農家が隣について手助けしながら、「ワー足にヒルがついた」など、田植えどころではない園児たち。地元の小・中学生の女子が、地元に伝わる「田麦俣の田植え踊り」を披露すれば、お母ちゃんたちは、おにぎりやもうそう汁、山菜、月山タケノコがいっぱい入ったみそ汁など、地元の手づくり料理で歓迎。「おかわり」の声が絶えません。

 遠藤重輔組合長は、「みなさんと手をつないで安全な食料を作り続けたい」と歓迎。みどり共同保育所の本間正理事長は、「こうした自然に触れられて子どもたちは幸せだ」と感謝していました。この交流を通じて、ものを作り続ける勇気と力をもらいました。

(庄内版「農民」から)

(新聞「農民」2005.6.27付)
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2005年6月

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