国会包む怒りのデモ盛り上がった5・20国民大行動
BSEの全頭検査を! 米価・農産物価格保障を!農民連は、「5・20国会包囲国民大行動」の一環で、「BSEの全頭検査継続、米や農業への万全な対策の確立」を求めて農水省、環境省と交渉。さらに三千六百人が埋めつくした日比谷野外音楽堂の集会に参加するとともに、国会に向けてデモ行進しました。農水省への要求項目はBSE対策のほかに、古米売却をやめて備蓄を増やすなどの米価暴落対策、FTA交渉で農産物を自由化しないこと、そして遺伝子組み換え稲の作付け中止など。 交渉に参加した群馬県農民連の住谷輝彦さん(畜産農民全国協議会の前会長)は、「酪農・畜産はいま本当に大変です。アメリカの圧力による牛肉輸入の再開は絶対に阻止しなければ」と力を込めました。 新潟中越地震の被災地からかけつけた県央センター事務局長の鶴巻純一さん(54)は、「地震に負けずに今年も米づくりをします。しかし農家は高齢化し後継ぎがいないなど、被災して離農する農家もいて深刻な状況です。被災地の農家を励まし、米価が暴落しない対策をつよく求めたい」と、願いは切実です。 千葉県から参加した米農家の香取和典さん(55)は、「農水省との交渉で、米が異常に安いと追及したが、農水省からまともな回答はなく、緊張感のなさ、不まじめさに腹が立った。再生産できる米の値段にぜひしてほしい」と怒りをあらわにしていました。 また新潟県上越市にある中央農業総合研究センターで進められようとしている遺伝子組み換え稲の屋外実験の問題で、町田拡県連会長は、「これは日本農業全体にかかわる問題。勉強会などを開きながら、ほかの団体にも呼びかけ、中止を求める運動の輪を広げたい」と話していました。
(新聞「農民」2005.6.6付)
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[2005年6月]
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