「農民」記事データベース20050425-681-08

旬の味


 佐久市と浅科村、望月町、臼田町が四月一日に合併。これに伴って、YAHOOの天気予報から旧町村が消え、佐久市一つになってしまった▼人口十万の都市にするために無理やり合併されては困る。地形が複雑な信州で、消えた天気予報はその一例▼夏、「雨が欲しい!」日照りの時、北の浅間山が真っ黒な雲で隠れ、雹(ひょう)が降るかと思うほどの夕立があっても、必ず二、三百メートル北で馬の背を分けたようにこちらは降らない。だから「浅間夕立ゃ音(雷)ばかり」と毒づくのだ▼一方、西北の旧望月町の瓜生坂あたりの山が黒い雲に覆われると、ものの十分もたたないうちに土砂降りになる。だから私はいつも望月町の予報を気にするのだ▼佐久市のすぐ南の南佐久郡には、群馬県上野村まで伸びる谷あいの人口九百九十五人の北相木村がある。秩父事件の菊池貫平の生まれた村だ。隣接の谷あいの人口千五百八十人の南相木村とともに小海町と合併せず、自立の道を選んだ。二村は今朝も予報が載っている。

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(新聞「農民」2005.4.25付)
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2005年4月

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