「農民」記事データベース20050425-681-07

分析センターだより

少しずつ充実してきた設備農民の方、もっと活用して!!


 新年度に入っても、相変わらずバタバタとした毎日です。今年は人の出入りが少なく、現況の職員は、一通りの仕事をこなすことができるようになり、新しい技術を学ぶ余裕もうまれました。

 先日、農民連の活動に理解のある方から、新たに振とう器(フラスコを振動させ、有機溶媒で野菜などから農薬を抽出する機械)を一台寄贈していただきました。これには職員一同、万々歳です。作業時間が短縮され、より効率よく仕事ができます(写真〈写真はありません〉)。

 問題は、振とう器を設置する場所。主任がメジャーを片手に、狭い室内をうろうろし、場所を探します。無理して押し込めてある雑多な荷物を、棚から下ろしてまき散らしながら、ラックを組み、机を移動して、どうにかスペースを確保できました。

 「もう無理」という悲鳴を毎回のように繰り返しながら、分析センターの設備は少しずつ充実していっています。支援してくださる方のおかげです。

 現在、ナタネの遺伝子組み換えの調査に挑戦しています。何度も基礎的な実験をおこなっていますが、なかなか簡単にはいきません。依頼が少ない今の時期、このような調査を進めるチャンスなのですが…。

 この時期、農家の方からの依頼は減り、ほとんどが外部からの加工品の依頼。「農家の方にもっともっと活用してほしい」と、職員のNくんは嘆いています。

 重金属を分析する原子吸光光度計もどんどん使いたいのですが、あまり依頼が来ません。広範囲なデータを集めて、活用の仕方をもっとアピールしなければと考えています。

(I)

(新聞「農民」2005.4.25付)
ライン

2005年4月

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