世界で発展的役割担う非同盟諸国“新しい時代が始まった”日本AALA記念講演会 日本共産党の不破議長が講演
農民連も参加する日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会(日本AALA)は四月九日、「バンドン会議五十周年・日本AALA創立五十周年記念講演会」を都内で開きました(写真〈写真はありません〉)。日本の政党で唯一、非同盟運動への日本の参加を綱領に掲げる日本共産党の不破哲三議長が講演。十一の国々の大使や大使館員がゲスト参加するとともに、全国から千九百人が集いました。 アジア・アフリカの二十九カ国がインドネシア・バンドンに集まり、植民地の解放と世界の平和秩序を進める十原則を確認したのは、今から五十年前。このバンドン会議が、その後の非同盟運動の出発点になりました。そして今、非同盟諸国は国連の多数派になり、国際社会での影響力をますます強めています。 「世界のすべての人民が自国の主人公になり、すべての国民が国際社会に積極的に参加するという、新しい時代が始まった」と不破氏。諸民族の主権・独立が世界秩序の柱になり、超大国の横暴を許さない世界の構造変化が起きていることを解明。世界人口の約八割を占めるアジア・アフリカ・ラテンアメリカの国々がイラク戦争不賛成で決定的な比重をもったことを紹介し、「日本が憲法九条を投げ捨て、アメリカの一国主義に追随することは、アジアの一員として二十一世紀に生きる道を決定的に誤らせる」と警鐘を鳴らしました。 不破氏はまた、最近の注目すべき出来事として、昨年九月の第三回アジア政党国際会議と、ベネズエラをはじめとするラテンアメリカの政治変革の動きについて詳述。「アジア・アフリカ・ラテンアメリカは今、地球上で最も活力ある地域。多面的な発展の可能性がある」と発言しました。 講演会では、不破氏に先立って、長谷川正安・名古屋大学名誉教授があいさつ。また、秋庭稔男・日本AALA理事長は閉会あいさつで、〇六年にキューバで開かれる非同盟諸国首脳会議にオブザーバー申請していることを紹介しました。
(新聞「農民」2005.4.25付)
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[2005年4月]
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