「農民」記事データベース20050418-680-13

茨城女性部「ゆいの会」加工交流会パートII

お客をひきつける自分なりの工夫して
作って売りたい

味見をしながら地域の活動話し合う


生産者・消費者・業者が地域で助け合い

 茨城農民連女性部「ゆいの会」は四月二日、石岡グリーンパレスで、昨年に続き「加工交流会」パートIIを開催。県内五つの単組から約三十人が参加しました。(写真〈写真はありません〉

 つくば市農業委員で農産加工のベテラン、中島民子さんが自らの取り組みを紹介。また、参加者が持ち寄った、朝市・夕市、直売所などに出している品物を味見しながら、地域の加工研究会での活動やこれからやりたいことなどを交流しました。

 稲作の傍ら、みそ・しょうゆを作る農家で育った中島さんは、加工を始めて十五年。みそ、漬物、菓子、総菜、飲食業の許可を持ち、自宅には三つの加工所があります。

 「加工を始めるのにはリスクが伴います。『足を踏み出す勇気』『何を経営の柱にすえるのか』が大事」と中島さん。「いつか自分の加工所を」との夢を持ちつつ、「農機具を買い換えると全財産をはたくしかない。この繰り返し」から、やっと独り立ち。「今は現金はないけど資産は増えました」との言葉が胸に響きました。

 そのうえで中島さんは、(1)どこで何をいくらで売るか(2)やりたいこと、できることは何か(3)材料はどうやって調達するか―など加工を始めるにあたって考えるポイントを紹介。さらに「一番よりもオンリーワン」と述べて、お客さんをひきつけ、飽きさせない、自分なりの工夫の大切さを強調しました。

 また、活動交流会には、県南農民組合と提携して国産大豆の納豆を製品化した「ひげた食品」社長の塙裕子さんが、出来上がったばかりの納豆をもって参加。「生産者の顔が見え、消費者の声が聞こえることを目指している」と話し、参加者の期待を集めました。

 加工・販売への思いを実現すること、生産者・消費者・業者が地域で手を結ぶことが、食料・農業を守るうえでいっそう大切になっていると実感した交流会でした。

(茨城農民連 吉川路子)

(新聞「農民」2005.4.18付)
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2005年4月

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