「農民」記事データベース20050404-678-09

おいしく育ての願い込め

桃の花 人工授粉

<山梨>


 山梨・笛吹市八代町の桃ハウスの中。この地域では、二月下旬から桃の人工授粉が盛んに行われています。(写真〈写真はありません〉)「税金申告と重なる時期の人工授粉はとてもたいへん」というのは、ご主人と二人で果樹を栽培する横山咲代さんです。

 ハウスのビニール掛けが終わったのは一月十三日、加温を始めたのは十五日。ハウス内の温度は夜七度、日中二三度に設定してあり、五月中旬まで加温するそうです。二十アールのハウス内には「日川白鳳」と「白鳳」の二種類の品種が植えられていました。

 人工授粉は、二週間くらい続けるそうです。花びらが落ちてからデンプンと花粉を混ぜたものをミスト機で噴霧。花粉は、昨年の露地桃の花粉を冷凍しておいたものです。

 この作業は授粉したかどうか目に見えないのでとても根気のいる仕事です。幼果期になるとハウス内は乾燥するので、スプリンクラーで毎日灌水。収穫は五月二十五日ころから始まります。

(山梨農民連 津久井裕)

(新聞「農民」2005.4.4付)
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2005年4月

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