旬の味
今年は雪が深い。“大雪をはらうは風雅の状にあらず”と『北越雪譜』は書いたが、地震にあった中越地方の豪雪には胸が痛む。それだけに春が待ち遠しい。春が来れば、どんな大雪も消える。その確信が苦労や困難をしのぐ力を生み、お互いに助け合い、苦労を分かち合って春を待つ▼今、われわれを取りまく状況も冬の様相を示している。歴史的には、時代の転換期である。この現状を科学の目でとらえ、展望への確信をもって創意工夫をこらした活動を展開する。季節の周期よりは長い期間と苦労をともなうが、春はこの厳しい冬のなかで準備される▼豪雪さながらに、農民の土地を奪い取る法案が、小泉内閣によって今国会に提出された。農地のリース方式による株式会社一般の農業参入を、特区限定から全国どこでもできるようにする。五年越しにねらってきた彼らの目的は明白。農民的土地所有と家族経営を破壊することにある▼農民の土地を守る。それは今、地域を守り、美しいこの国を守ることなのである。 (新)
(新聞「農民」2005.3.21付)
|
[2005年3月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2005, 農民運動全国連合会