「農民」記事データベース20050321-676-03

どしどし作って どんどん売ろう

春日部楽農倶楽部が誕生

埼 玉 県


消費者と共同して農地守る取り組み

 「どしどし作って、どんどん売ろう」―埼玉・春日部市で三月五日、「春日部楽農倶楽部」が誕生しました(写真〈写真はありません〉)。農民連春日部支部が呼びかけたもの。都市化が進む地域で、農家と消費者が共同して農地を守り、もの作りを広げるとりくみとして注目されます。

 春日部市は、典型的なベッドタウン。遊休農地が広がってきましたが、市は農業振興に消極的です。一方、「地産地消」を求める声は強く、農民連はトウモロコシ「きぼう」を作って地元スーパーに卸したり、直売所「夢いちば」を開設するなど、消費者の声に応えて生産を広げてきました。

 春日部支部の白石一夫支部長は「とくに畑作農家は人手不足。なんとかしようと『楽農倶楽部』を立ち上げた」とあいさつ。高橋利男事務局長は、市教育委員会内に「学校給食地場農産物使用推進委員会」が設けられたことにもふれ、「直売所、スーパー、生協、学校給食など、売り先はいっぱいある」と強調しました。

 「楽農倶楽部」は、農家と消費者を結び付け、生産・援農を組織します。参加した農家、消費者からは「定年後、『夢いちば』に出荷するようになって少しずつ作付けを増やしてきた」「親子で参加できる農業体験ツアーもやってほしい」といった声があがっていました。

 市内の団地に住む野口一夫さん(63)は「いま三十坪の貸農園で野菜を作っているが、田んぼをやるのが夢。みんなの知恵を借りて実現したい」と語っていました。

 会長には高橋晃さん、事務局長には西村正昭さんが選ばれました。

(新聞「農民」2005.3.21付)
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2005年3月

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