鈴木武さんをしのぶ
全国連顧問の鈴木武さんが、二月八日、肺炎で七十二歳の生涯を終えました。鈴木さんの人生は、二十代で農民運動の専従者となり、五十年の永きにわたり農民運動一筋の人生でした。 葬儀には、約二百人の農民連の組合員が参列。「生きていてもらえるだけでもいい、心の支えを失ってしまった」「どんなに深刻な相談ごとでも、鈴木さんに『大丈夫だ』と笑顔で励まされると、なにか救われたような気持ちになって安心してしまう」と、鈴木武さんの無欲の献身性を貫いた人生と豪放磊落(ごうほうらいらく)な人柄をしのぶ声にあふれました。 鈴木さんは、茨城農民連が税金闘争を軸に近代的な農民組織への脱皮を進める時期、茨城農民連の会長としてリーダーシップを発揮して、今日の基礎を築くうえで重要な役割を果たされました。 また、畜産農民全国協議会の初代事務局長としてその発足に力を尽くし、「農民飼料」の開発を進めてこられました。全国連の常任委員としても、得意な税金の知識を生かして税金の「記帳ノート」「手引」を開発し、農民連の税金闘争の流れを築くうえで欠かすことのできない貢献をされました。 鈴木武さんの残されたものは、確実に農民運動の中に、そして、後に続く仲間の中に引き継がれています。 心からのご冥福をお祈りいたします。 (茨城農民連 飛田元雄)
(新聞「農民」2005.3.14付)
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[2005年3月]
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