ものつくりと暮らしの主人公農民連女性部第16回総会農村のお母ちゃんを仲間に迎えよう笑いあり涙あり元気に交流「ものつくりと暮らしの中心にいる女性を仲間に迎えよう」―農民連女性部の第十六回総会が、二月五〜六日、東京・本郷の機山館で開かれました。二十一の都道県から七十人が参加して、元気に交流しました。
がんばってものをつくろうよ「もう一つの流れ」大きくスマトラ島沖地震に募金4万円茨城県の市川和子さんは、昨年十一月にバングラデシュで開かれた「食糧主権に関する民衆会議」に参加した経験を報告。「いま、その地域が津波で大きな被害を受けています」と復興募金を訴えると、約四万円が集まりました。鹿児島県から初参加した豊留栄子さんは、直売所とスナックエンドウづくりを紹介し、「県連になんとしても女性部をつくりたい」と決意を語りました。豊留さんは鹿児島に戻って、さっそく総会の様子を報告し、女性会員を増やすなど取り組みをはじめています。 兵庫県の秋山佐登子さんは、学校給食に栄養士さんと話し合いながら地元の食材を供給している取り組みを紹介。中国産の輸入黒豆に対抗して、「地元の丹波黒豆をぜひ農民連のネットに乗せ、全国に発信したい」と話しました。 年金者組合と協力して食事をともにしながら「戦争体験を聞く会」を開くことにしている岐阜の可児すみ子さんは、「九条まもる運動を広げたい」と発言。また茨城の吉川路子さんは、「今年七月、茨城で開催される日本母親大会に、たくさんの参加を」と訴え。愛知の野田幸子さんは、「七月の農業委員選挙に女性が積極的に立候補しよう」と呼びかけました。
全国のがんばり力に地元で必ず佐々木健三農民連会長が「とっておきの話」として、戦地から家族あてに届いた亡き父親の手紙を紹介し、「憲法九条を守る取り組みを広げよう」とあいさつ。農民連ふるさとネットワーク事務局長の中津孝司さんが「ふるさとネットを活かして、ものつくり運動を広げよう」というテーマで記念講演しました。高橋マス子女性部長は今年の取り組みを提案(別項)。「身の回りの農村女性たちに『がんばってものを作ろうよ』『農民連と一緒にやっていこうよ』と呼びかけ、悪政に対抗する『もうひとつの流れ』を太く大きくしましょう」と呼びかけました。 はじめて参加した奈良の山口真知子さんは、「できないと思うより、やれることからやってみよう。全国のがんばりに触れ、これを力に地元にもってかえって実行します」と、感想を述べていました。 今回はじめてJA女性組織協議会からメッセージが寄せられ、拍手で紹介されるとともに、来賓として、日本共産党、新婦人、母親大会実行委員会、婦団連、全労連女性部から連帯のあいさつがありました。
自慢の郷土食・加工品ズラリ恒例の交流会一日目の夜には、恒例の交流会が開かれ、参加者が全国から持ち寄った自慢の郷土食や加工品は、ぜんぶで七十四品。おいしい料理にはしをのばしながら、作り方を教わる人も。
“お国言葉で語る憲法9条”方言に込められた平和への熱い思いこの日のメーン企画は、「お国言葉で語る憲法九条」です(写真下〈写真はありません〉)。「んだはで、戦争せね、三つの約束、決めださね」と、津軽弁(新田文代さん)。「むかしゃあこれから戦争するぞちゅうと、戦争始めてもええゆーことになっちょたけど、わしらーそんなこと、認めーせんでもな」と名古屋弁(野田幸子さん)。「戦争するためのものちゃ、何ひとついらんし、持たんでもいいがね。人殺しの道具なんか、日本にちゃいらんがやぜ」と富山弁(久郷道枝さん)。「政府が戦争やっぺぇつったって、だれもかんべんしねぇがんな」と茨城弁(大内智子さん)。それぞれの方言に込められた平和への熱い思いが伝わり、大好評でした。
(新聞「農民」2005.2.21付)
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[2005年2月]
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